ペット可物件の上手な探し方!
2023/06/16
不動産お役立ち情報
新しい住まいに引っ越すとき、大好きなペットと暮らしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
賃貸マンションでペットを飼う場合、ペット可の物件を探す必要があります。
しかし、ペット可の賃貸物件は数が少ないのが現状です。
ここでは、ペット可の物件を探すコツと、注意点をお伝えします。
また、ペット可物件特有の条件もご紹介しますので、賃貸マンションでペットを飼いたい方は参考にしてください。
1.ペット可物件を上手に探すコツ
ペット可の賃貸物件は比較的少ないので、大切なペットと快適に暮らせる物件を探すには工夫が必要です。
■ 広いエリアで探す
一般的には、通勤や通学に便利な地域で探すことが多いですが、希望の地域でペット可の物件がなかなか見つからない場合は、エリアを広げて探すことをおすすめします。
なぜなら、ペット可マンションの数が少ないことに加え、地域によってペット可マンションの割合や空き状況が異なるからです。
より広いエリアで探すことで、ペットと安心して暮らせる物件に出会える可能性が高くなります。
■希望の条件を緩めて探す
ペット可のマンションを探す際には、家賃や築年数、設備などの条件を下げることをおすすめします。
駅から距離がある物件や築年数が経ってる物件は、幅広いターゲット層を取り込むために「ペット可」と記載している場合があるからです。
まずは、幅広い条件でペット可の物件検索を行い、自分の希望に近い物件を選びましょう。
■家主と交渉する
条件に合う物件が見つからない場合は、賃貸物件のオーナー(大家さん)と交渉して、ペットの飼育を許可してもらう方法があります。
例えば、“小型犬1匹のみ可 “の集合住宅に対して “小型犬2匹”、“小型犬のみ可 “の集合住宅に対して “猫の飼育 “というように交渉することができます。
一般的に、「ペット不可」と書かれている集合住宅では、他の入居者がいるため、交渉は難しいと思ってください。
交渉したい場合は、すでにペット可の物件や、以前にペット可で募集をしていた物件や一戸建てを選ぶとよいでしょう。
いずれの場合も、大家さんとの交渉は不動産会社を通して行うのが一般的です。
まずは不動産屋に確認してみましょう。
2.ペット可住宅探しのチェックポイント
■部屋の条件・設備
内見の際には、ペットと過ごす部屋の日当たりや風通しは良いか、トイレやゲージのスペースは十分か、足を洗う場所はあるかなど、部屋の状況をチェックしましょう。
また、ペットが隙を見て飛び出してしまわないように、部屋と玄関の間にドアなどの仕切りがあるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
もうひとつ確認しておきたいのは、内装に使われている床や壁の素材です。傷つきやすい素材だと、傷が目立ってしまい、退去時の原状回復費用が高額になる可能性があります。
また、ペットの転落事故を防ぐために、高層階は避けた方が無難です。
ペットも人も快適に暮らすために、見学の際にはマンションの状況や設備などを確認しておくとよいでしょう。
■周辺環境
ペット可の住宅を探す際には、周辺環境の確認も重要です。
特に、ペットが病気やケガをしたときに備えて、近くにどのような動物病院があるのかを知っておくことが大切です。
また、犬など散歩が必要な動物を飼っている場合は、近くに公園やドッグランなどペットが運動できる場所があるか、人通りが少なくペットを誘導しやすい散歩コースがあるかなどを確認しておくとよいでしょう。
ペットが快適に暮らせる家かどうか、考えてみましょう。
3.気になる物件が見つかったら、賃貸条件を確認!
ペット可の物件には、ペットに関する条件が追加されていたり、飼育できるペットの条件が設定されている場合があります。
大切なペットと安心して暮らせそうな物件が見つかったら、後でトラブルにならないように、もう一度賃貸条件を確認しましょう。
■敷金・礼金
ペット可のマンションの中には、”ペットを飼育する場合は敷金+1カ月“など、敷金や礼金を上乗せされる条件を設けているところがあります。
また、”犬の場合は敷金+1ヶ月、猫の場合は敷金+2ヶ月 “など、飼育するペットの種類によって条件が異なる場合もあります。
初期費用は、敷金や礼金によって大きく変わってきますので、必ず確認しましょう。
また、ペット可の賃貸マンションでは、敷金の一部または全額の償却となっている場合があります。
敷金償却とは、入居時に支払った敷金のうち、一定額を返還しないことを定めた特約のことです。敷金の償却は、退去時の修繕費に充てられます。
退去時の敷金返還のトラブルを避けるためにも、契約前に明確にしておくことが大切です。
■飼育可能なペットの条件
「ペット可」の物件でも、飼育できるペットに条件がある場合があります。
例えば、「小型犬は1匹まで」「小型犬は可、猫は不可」「体重5kgまで」など。
小型犬1匹までOKという契約で、多頭飼いや大型犬を飼った場合、契約違反になります。
飼育できる条件を確認し、必ず契約内容を守りましょう。
■その他の条件や契約内容を確認する
ペット可の賃貸物件では、ペットを飼う場合は管理会社に連絡することが義務付けられている場合があります。契約内容によっては、連絡しなかった場合の違約金などが記載されている場合もあります。
契約前にペット規約を読んでおきましょう。
また、入居時にフリーレントなどを利用している場合、契約書に短期間で解約した場合の違約金を含む特約がある場合もあります。
念のため、どのような場合に違約金が発生するのか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
■契約書類の内容を確認する
基本的には、敷金や礼金などの賃貸条件や、違約金の有無など、賃貸契約書に明記され、重要事項が明確化されています。
また、すでに説明したように、ペットの飼育に特化した条件が追加されることもあります。
後々のトラブルを避けるためにも、契約書類に記載されている内容をしっかりと確認しておくとよいでしょう。
賃貸や契約の条件を確認することは大切ですが、物件に詳しくない方にはわかりにくい部分もあります。
わからないことがあれば、契約前に不動産会社に相談し、大切なペットと快適な暮らしを楽しみましょう。
4.入居後に自分でできるトラブル対策の手順!
入居後のトラブルを未然に防ぐための対策について説明します。
ペットトラブルを未然に防ぎ、ペットと安心して暮らせる環境を整えましょう。
■ペットのニオイ対策
ペットを家族として一緒に暮らしている飼い主は意外と気づきにくいものですが、ペットに関する臭いは、近隣の家の住民に迷惑をかけてしまうこともあります。
そのため、賃貸物件でペットを飼う場合は、不快な臭いを防ぐための対策を行いましょう。
特に、ペットの排泄物は臭いやすいので、ペットのトイレを清潔に保つことが大切です。
排泄物をこまめに捨てたり、消臭グッズを使うなど、臭い対策は万全に。
■ペットの鳴き声対策
ペットの鳴き声もトラブルとしてよくある問題です。
ペットの鳴き声や走る音は、近隣の住民に影響を与える可能性があるからです。
特に、マンションやアパートなど、壁を隔てて人が住んでいるという環境の場合は要注意です。
ペットの騒音トラブルを防ぐには、ストレスをためないように定期的にしつけや散歩、運動をしたり、床に防音マットを敷くなどの対策をとりましょう。
また、入居時に隣室の住人へ挨拶をするなど、近隣の住民との関係を良好にすることも大切です。
■ペットによるキズへの対策
ペットによる部屋の傷は、退去時の原状回復費用や出費がかさんでトラブルになることもあります。
そうならないためには、ペットが床や壁に傷をつけないようにするための対策が大切です。
床や壁の素材に傷がつきにくいものを選び、床にマットやラグを敷く、ドアなどに保護シートを貼る、ペットの爪は定期的に切る、猫の爪とぎを置く場所を考えるなどの対策をとることが望ましいです。
5.注意点を踏まえた上で、大切なペットと一緒に暮らせるお部屋を探しましょう!
ペット可の賃貸物件は数が少ないので、エリアや設備など希望の条件を広げて探すなどの工夫して探すことをおすすめします。
条件を広げて見つかったペット可物件の中から、大切なペットと安心して暮らせる物件を選びましょう。
『ペット共生型』物件もあります。
こちらは、ペットと一緒に暮らす事を目的として建てられているため、ペットのための設備などが充実しています。
今回ご紹介した探し方や注意点などを踏まえて、
大切なペットと、より快適に暮らせるお部屋を探してみて下さい!