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住宅ローンや車のローンに通らないのはなぜ?審査に通るためのポイントを知ろう

2022/08/29

不動産お役立ち情報

 

住宅ローンや車のローンに通らないのはなぜ?審査に通るためのポイントを知ろう

 

住宅や自動車を購入する際に、住宅ローンや自動車ローンの利用を検討するという人も多いでしょう。これらのローンを活用することで、住宅や自動車の購入にかかる初期費用を下げることが可能になるだけでなく、税金の優遇措置を受けられるというメリットがあります。

 

しかしその一方で、いざローンに申し込んでも審査に通らないかという不安もつきまといます。事実、住宅ローンや自動車ローンの審査に複数回落ちた人の声も聞かれますが、ローンに通らないのにはそれなりの理由があるのです。

 

本記事では、住宅ローンや自動車ローンに通らない場合の原因と、確実に審査を通過するコツについて解説します。マイホームとマイカーの両方を購入したいという人は、住宅ローンと自動車ローンの両方を組む際のポイントも押さえておきましょう。


1.住宅ローンや車のローンが通らない原因は?

 

住宅ローンや車のローンに申し込む前に、審査に通らないケースについて見ていきましょう。ローンを取り扱っている金融機関は、ローンの審査が通らなかった場合でもその理由を開示してくれることはありません。しかし、これまで複数回ローンの審査に落ちてきた人にはいくつかの共通点があり、それらを知っておくことで審査を受ける際の対策ができます。

 

1)収入が安定していない

住宅ローンや車のローンの審査で大前提となるのは、申込者が安定した収入を得ているということです。ローンは10年20年と継続して同じ金額を返済していく必要があり、収入が不安定だと途中で返済が滞ったり、最悪の場合返済不能に陥ったりする可能性があるためです。

 

金融機関は審査の際に、申込人の現在の収入だけでなく、現在の職場での勤続年数もチェックします。勤続年数の長い正社員や公務員であれば審査に通過できる可能性が高く、逆に個人事業主や非正規雇用の場合は、収入が高くても審査に落ちる可能性があるのです。

 

2)返済負担率

「返済負担率」とは、年収に対する年間返済額のこと。返済負担率が多くなるほど将来的に返済不能に陥る危険性が高くなることから、金融機関は融資に対して慎重になるのです。なおこの年間返済額には、住宅ローンや自動車ローンの他に、カードローンやクレジットカードのキャッシング、奨学金なども含まれます。

 

3)信用情報に問題がある

過去にローン長期延滞や債務整理といった金融事故を起こしたことのある人は、「信用情報」に問題があるものとして、住宅ローンや車のローンの審査に通りにくくなる傾向にあります。

 

各種ローンの契約状況や支払い状況は「個人信用情報機関」というところに記録されており、ローンを組んだりクレジットカードを新しく作ったりする際に、申込人が継続的に返済してくれる人かを判断するために参照されます。個人信用情報機関によっては、金融事故情報が消えるまでに10年間かかることも。記録が残っている間は、住宅ローンや車のローンに限らず、他のローンでも審査に通らない可能性が高いということを覚えておきましょう。


2.住宅ローンや車のローンの審査に通るコツ

 

住宅ローンや車のローンの審査に一度落ちてしまっても、すぐに諦める必要はありません。自身の申込内容や勤務状況・収入状況だけでなく、他のローンの借り入れ状況などを見返したうえで、再度ローン審査に申し込みましょう。

ローン審査に再挑戦するにあたり、審査の通過率を上げるために押さえておきたいポイントは下記の3つ。

 

1)他のローンの返済を済ませる

2)頭金を用意して借入総額を減らす

3)他の金融機関に申し込む

 

1つずつ詳しく解説していきます。

 

1)他のローンの返済を済ませる

前の章で解説した通り、住宅ローンや車のローンの審査の際には、1年間の返済額が年収の何割を占めるかという点が大きな審査基準になります。住宅ローンや車のローンは借入金額も大きく、1つのローン契約でも返済負担率がグッと上がるため、他に残っているローンがある場合は、可能な限りすべて返済しておくことをおすすめします。(住宅ローンの与信審査をかけた際に、金融機関から車等のローンの完済条件など条件付きで承認がでる場合もあります)

 

2)頭金を用意して借入総額を減らす

他のローンを完済できない場合は、頭金を多めに用意しておくというのも、新しくローンを組む際に有効な手段です。最初にまとまった金額を用意しておくことで、その先返済していくトータルの金額を減らせるため、金融機関としても融資しやすくなるのです。

また、頭金を用意するとローンの総返済額を減らせるだけでなく、「計画的に長期間の貯蓄ができる人」として金融機関に評価される要素にもなるという点でも、頭金は多めに用意しておくといいと言えます。

 

3)他の金融機関に申し込む

住宅ローンや車のローンの審査基準は金融機関によって異なります。そのため一度審査に通らなかった場合でも、他の金融機関で申し込んだことで融資を受けられたというケースも少なくありません。

また、プランの内容も金融機関によってさまざまのため、他の金融機関に相談することでより自分に合ったプランに出会える可能性も。ローンの返済は長期にわたるため、ストレスなく返済できる金融機関やプランを見つけましょう。


3.住宅ローンと車のローンは両方組める?

 

マイホームの購入を検討する人の中には、合わせて車も購入したいと考えている人も少なくないはず。住宅と車を両方購入する場合に、住宅ローンと自動車ローンの両方を同時に組むことはできるのでしょうか。

 

1)返済負担率次第では組める

住宅ローンと車のローンはいずれも借入金額が高額になりますが、返済負担率が基準を上回らなければ両方のローンを組むことが可能です。ただし、両方のローンで希望する借入金額の融資を受けるためには、申し込む順序に注意が必要です。

 

2)住宅ローンを組んでから自動車ローンに申し込む

住宅ローンと車のローンを両方借りたい場合は、「住宅ローンの借り入れを先に」行うことをおすすめします。先に車のローンを組むと、その分残りの借入可能額が少なくなり、住宅ローンを申し込んだ際に借り入れが可能額をオーバー=審査に落ちる、ということになりかねないのです。

 

3)住宅ローンと車のローンはまとめられない

住宅ローンと車のローンの両方の審査を受けることが面倒に感じ、1つのローンにまとめられないかと考える人もいます。

 

しかし結論から言うと、住宅ローンと車のローンは1つにまとめられません

 

住宅ローンと車のローンは、金融機関がそれぞれローンの使用用途を指定しており、異なる内容のローンを1つにまとめることはできないということになっています。また、住宅ローンに車のローンを上乗せすることもできません。住宅ローンは「住宅ローン控除」という税金の優遇措置の対象となっており、購入する物件価格以上のローンを組んで申請すると、水増しによる違法という扱いになってしまうのです。

 

物件価格以上のローンを組むと「オーバーローン」状態となり、金融機関にバレるとローン残債の一括返済を求められる場合もあるため、住宅ローンと車のローンはあくまでも別に組むようにしましょう。


まとめ

 

住宅ローンと自動車ローンは借入金額が大きくなることから、融資を行う金融機関も審査の際に非常に慎重になります。十分な収入があるか、将来的に返済不能に陥る可能性はないか、毎月コンスタントに返済してくれる人かを判断されるため、人によっては複数回審査に落ちるというケースもあります。

 

しかし一方で、他の借り入れ状況を整理したり、自分に合った返済プランを選んで計画的に審査を受けたりすることで、住宅ローンと自動車ローンの両方を同時に借り入れることも不可能ではありません。

 

どのくらいの予算で住宅や自動車を購入したらいいのか、どのような返済プランが自分に向いているかは、金融機関やファイナンシャルプランナーといったお金の専門家に相談することをおすすめします。


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