初めての引っ越し、お部屋探しでも安心|賃貸不動産会社の選び方
2022/12/19
借り方マニュアル
初めての引っ越し、お部屋探しでも安心|賃貸不動産会社の選び方
全国の不動産会社の数は12万8,597業者も開業しており、この数は平成26年度から8年連続増加しています。北海道単体で業者数を見ると、知事免許業者が令和3年度末で3,720業者になります。
この数字は北海道全体での数字になるため、札幌市だけの業者数ではありませんが、全体的に都心部に開業が集中している傾向から鑑みると、3720業者の内訳は札幌市が多いと予測ができるでしょう。
本記事の本題に入りますが、これだけ多い不動産会社の中で、賃貸物件を探すパートナーはどのように選んだら良いのでしょうか。
IT技術が進化し、従来とは違いオンラインを上手に活用することで部屋探しをできるようになりましたが、条件に見合う物件を探し、街1番の情報を教えてくれるのは人であると考えます。
そんなお部屋探しの最良のパートナーの選び方や良い不動産会社を見極めるポイントを解説していきます。
なぜ不動産会社選びが大切なのか?
全国のコンビニエンスストアの数が5万5924軒であり、この数字を遥かに超えているのが不動産会社数になります。
コンビニよりも多いことから、1社ずつ足を運んであなたの希望や最善の提案をしてくれる言わば相性の良い不動産会社を見つけるのは、かなり時間と労力が必要になります。
不動産会社を見極めるポイントは後述していきますが、ここでは不動産会社探しに時間をかける理由を解説しましょう。
信頼できる不動産会社との出会いこそが物件探しを成功させるカギになる
地元で長きにわたり営んでいる地元の不動産会社から、CMなどの積極的なPRによって有名な店舗名の不動産会社まで、その事業形態も含め、地域によってどこの不動産会社が一番信頼できるのかはさまざまでしょう。
不動産会社は、同業他社との繋がりがとても深い業種になり、この繋がりこそが物件紹介の数にも差がでます。繋がりが深ければ、自社の募集物件だけではなく、他社が抱えている賃貸物件もお客様に紹介できる道筋ができます。
つまり、同業他社との繋がりを大切にしている事業形態の不動産会社程、あなたに紹介できる物件の数が多くなる場合もあるのです。
お客様へのスタンスも不動産会社によって特徴があります。
物件を紹介する前に、お客様の条件や引っ越しをする背景、またどこを優先できてどこを妥協できるのかを、入念にヒアリングし、本当に条件に合う物件を探し紹介する不動産会社もあれば、条件などはお客様に記入してもらい、とにかく物件情報を多く紹介する不動産会社もあり、その特徴は多種多様になります。
あなたがどのような不動産会社を求めているかによって、相性の良い不動産会社も変わるため、実際に不動産会社に足を運ぶことが信頼できる不動産会社に出会う近道になります。
何を求めるかによって最善となる不動産会社が変わる
賃貸物件探しにおいて、何を優先するか何を不動産会社に求めるのかは、千差万別であり借主によってその条件は2つとして同じものはありません。
また、上記で解説したように各不動産会社によって持ち合わせている特徴も同じことが言えるでしょう。
そこで、ここからは主に3つに分かれている不動産会社の種類を紹介していき、後記述べる「見極めポイント」を参考にしましょう。
1. 大手仲介不動産会社
2. 地元の不動産会社
3. 大家業も兼務している不動産会社
・大手仲介不動産会社
圧倒的な認知度を持つ大手仲介不動産会社は、全国に多店舗展開しているのが特徴です。また、賃貸だけでなく売買担当者も抱えていることから、不動産において多方面で相談できる不動産会社になります。
主に鉄道沿線の駅近くに店舗を構えていることから、利便性に長けていることや、1つの地域だけでなく近隣の市や街も紹介範囲としています。
また、スタッフの人数も多く、新しい物件情報の共有も徹底しています。
・地元の不動産会社
その街で何代にも渡り経営しているのが地元の不動産会社になります。賃貸、売買の他、リノベーションも手掛けている不動産会社もあり、事業形態が特徴的になります。
また、IT化も積極的に取り入れており、ポータルサイトの他、自社サイトに力を入れていたり、契約のIT化も進めている不動産会社も意外にも多くあります。
社長とスタッフとの距離の近さも1つの利点になり、家賃交渉などは社長自らが貸主に連絡を取るケースも日常になります。
・大家業も兼務している不動産会社
自ら大家業を営んでいながらも宅建業免許を取得し不動産会社を開業しているのが大家業も兼務している不動産会社になります。
店舗の形態は地元の不動産会社に近い部分があるのが特徴です。
良き不動産会社を見極めるポイント7選
大きく大別すると3つの種類分けができる不動産会社ですが、上記の種類と下記の7つの見極めポイントを参考にし、良いパートナーを見つけましょう。
1. 自社サイトを所持している
2. 問い合わせ対応が丁寧
3. 店舗内が清潔
4. 借主の話を聞いてくれる
5. 街や物件の情報力に長けている
6. 質問に的確に答えてくれる
7. 知ったかぶりをしない
1.自社サイトを所持している
初めてお部屋探しをする方は、当然、不動産会社に行くのも探すのも初めてになるでしょう。
不動産会社自体の情報収集をするには、自社サイトでまずは下調べをすることで、どのような不動産会社で、どのような物件を紹介してくれるのか大まかに把握することができます。
とはいえ、自社サイトを所持していない不動産会社もまだまだ多くあるため、その場合、親族や知人などから特徴を聞いたり、googleの口コミなどを参考にすることで情報収集することができます。
2.問い合わせ対応が丁寧
電話やメールでも、対面で接していない分、より丁寧に対応することの意識が取れている不動産会社は、初めての物件探しでは特に安心感を得ることができます。
また、メールの場合は、問い合わせ後、定休日を除いて3日以上経過しても返信がなければ、やはり不安になるものです。
どのような場合でもファーストコンタクトの丁寧さは、借主にその後の安心をもたらすと考えることができます。
3.店舗内が清潔
店舗内の清掃が行き届いている不動産会社は、細かな箇所に気を配ることができイメージも良好です。不動産会社に関わらず日々の掃除を丁寧に行っている会社は、不思議なもので、お客様からの評価も高くなります。
清掃は見えない箇所や細かな所を綺麗に保つことが必要であるため、その意識が接客にも現れるのでしょう。不動産会社も例外ではなく、やはり店舗内が清潔なお店はお客様の信頼も比例します。
4.借主の話を聞いてくれる
条件をあまり聞いてくれず、おすすめ物件を紹介する不動産会社がいるのも実情です。やはり、条件を聞いてくれたり、まだ言語化できていない潜在的な希望も上手く引き出してくれると一層信頼度が増しますよね。
5.街や物件の情報力に長けている
「街の情報は不動産会社かタクシーの運転手に聞け」と言われる程、不動産会社はその街のことを誰よりも把握し、常に最先端の情報を更新しています。
スーパーや学校などの施設や、これから開業するかもしれない情報、また、美味しいレストランなど、物件情報だけでなく、暮らしの情報も提供してくれます。
また、自社物件だけでなく、他社物件も実際に見に行き、駅からの距離や周辺環境を把握することで、より現実的な物件紹介をしてくれます。
6.質問に的確に答えてくれる
室内環境の質問は、曖昧にせず的確に答えてくれることで、借主も不安感を抱かないでしょう。例えば、お隣や上下階はどんな属性の方が住まれているのかも、きちんと調べた上で話せる範囲の回答をしてくれます。
学生なのか、社会人が多いのかなどは、生活時間が異なる可能性もあるため、案外重要なチェック項目でもあります。
借主が住んでみないと分からないような内容も先読みをして教えてくれるケースもあります。
7.知ったかぶりをしない
中にはすぐに回答が出せない質問をされる場合もあります。このような場合、適当な回答をする担当者もゼロではありません。
今はわからないことを、後ほどきちんと確認した上で回答をする旨をいかに言えるかが重要です。
まとめ
初めての賃貸物件探しには、不動産会社からの協力が必要不可欠です。物件探しのパートナーという存在であるため、やはり信頼の置ける不動産会社に巡り合うことが重要なカギとなるでしょう。
良い不動産会社を選ぶには、
1. 不動産会社に何を求めるのか
2. 不動産会社の種類を知る
3. 良い不動産会社を見極めるポイントを参考にする
ことで、あなたに最適な不動産会社に巡り合うことができるでしょう。